こんにちは！名古屋のウクレレ、ボーカル、ギター教室「ポワンポワンスタジオ」です。

今日のテーマは「10年ぶりの手紙」です。

先日部屋の掃除をしていたら１０年ほど前に使用していた手提げ鞄をまだ使わないのにしまっておいたものが見つかりました。当時は思い入れも有り、もしかしたら使うかもと思いしまっておいたものだと思いますが、当然もう使う予定もないので処分しようと思い、中を確認すると、ファイルに入った数十枚の紙が出てきました。ほとんどは健康診断の報告書だったり、なくなった祖母の写真だったり、譜面やら名刺やらといった内容でしたがその中から手紙が数通出てきました。

そのうち２通は元生徒さんからもらった手紙でレッスン最終日のものと１年位たったあとのものでした。

その生徒さんは僕のもとで数年ギターと弾き語りのレッスンをしていました。プロ志向だったこともあり、比較的厳し目なレッスンをしていました。相談にも乗っていたので彼女の中では人生の相談相手としての役割もあったのかもしれません。そんな彼女があるとき「先生、私東京にいきます」と急に切り出してきました。

どうやら東京のある大手事務所の学校のオーディションに受かったとのことで向こうで事務所の寮に住み込みながら勉強していくことにしたとの事でした。

正直オーディションに受かったと言っても、誰でも受かるオーディションでお金も専門学校と同等程度必要になります。よくある芸能事務所の稼ぎ方の例ですが、大手の名前があるので安心してしまうのです。特に詐欺というわけではありませんが、それほどおすすめできるものでもありません。

生徒さんがデビューを夢見て東京へ行くという話はたまにあるのですが、そういう際は事実だけ伝えて生徒さんの判断に任せることにしています。懸念事項は伝えますが、人の人生を左右する選択は本人がしたほうが良いと思いますので強く引き止めることはよっぽどのことがないとしません。

結局彼女は東京へ行きましたが、やめる時と向こうに行って１年ほどたった後に手紙をくれました。最初の手紙は僕への感謝の言葉が並んでいて、１年後の手紙には作曲が出来るようになりたいとか、ギターを練習しているなどの近況などが書かれていました。その後の消息はわかりません。

・・・・・今でもどこかで音楽を続けてくれてるかなぁ